潮騒

されども人は狩人であるものだ。

私は、ふと昔を思い出し足を運んだ。
夜も深くなってはいたが、思いを抑える事など私には無用とばかりに
とある堤防へと愛車の潮騒丸を走らせた。

堤防に着くなり私は嶋野製の釣り竿に大和製のリールをつけ、
自作の仕掛けと糸を紡いだ。

夜の防波堤はとても寒い。
冬の防波堤であれば、尚更だ

しかし私は夢中になっていたため、情熱の熱から体がポカポカしていた
仕掛けを紡いですぐに遠投釣法による海釣りを開始した

腕が落ちたのか、時期が悪いのか、仕掛けが悪いのか、餌が悪いのか
釣れるのは外道ばかり。
日も昇り始め、いよいよ情熱も覚めて来た頃だった

突如竿が重くしなる、海に引き込まれそうになる、ヤツだ。ヤツに違いない。
幻の魚だ。そうに違いない。私は、ヤツに会いに行ったのだから、そうでないと困る

竿がしなる、リールも重い、糸のテンションも高く、バラすギリギリまで私は粘る
無論、ヤツも手加減などしない。

程よい力加減で大和リールを巻く、嶋野ロッドがしなる、波が寄せてくる
波の満ち干きにあわせ、呼吸をするかの如く、ヤツをこちらへ引き寄せる。

リールが重い、ヤツが私に勝負を挑んでいるのが身体でわかる

少し大振りな波が来た、その一瞬、ヤツの力が抜けたような気がした

私は、このチャンスを逃すまいと竿を左右に振り、リールを目一杯の力で巻いた

幻の魚ではなく、40cmのヒラメだった。

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zarege について

私はそこはかとなく文芸家であり イラストレーターのような感覚でCGを描く酒豪である 従って、嗜好の飲料はコカコーラであるが これまた喫煙愛好家、つまり「愛煙家の定めでもあるが如く 煙化植物に情熱と言う名の紫煙を燻らす 風刺と地下文化を垣間見れば、天空の高さを知るであろう事受け合いである。 詰る所、理由など有ろうと無かろうと私が興味を持つか否かは別物なのである
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